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FUSE

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FUSE

 

みなさまFUSEってご存じでしょうか。

Fundamental use of surgical energy (FUSE)

手術で用いる電気メスなどのエネルギーデバイスの基礎から実際の使用法までを学ぶプログラムで、米国消化器内視鏡外科学会により開発されました。

勉強をして試験に合格することで、FUSE certified surgeonという資格が与えられます。

 

私も201912月に試験を受け、資格をいただきました。

現時点で認定者は国内で58名とまだまだ少ないですが、非常に勉強になるプログラムです。

ちなみに泌尿器科医は5名です。

エネルギーデバイスの基礎について学ぶ機会は多くないので、外科医の皆様は一度チャレンジしてみるとよいかもしれません。

テキストもテストも英語です。

英語の障壁を取り除く目的もあって、現在基本的用語の翻訳プロジェクトが進行中です。

プロジェクト名は『MAGEプロジェクト』、通称マゲプロ

プロジェクトリーダーはスキンヘッドです。

 

近いうちに学会などで報告される予定ですので楽しみです。

私も末席ながら翻訳プロジェクトに参加させていただいております。



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前立腺のMRI検査

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【前立腺のMRI検査】

前立腺癌の局所の診断にはMRIが優れています。

CT検査も行われますが、これはどちらかというと前立腺癌の転移がないか、おなかや骨盤を調べるために行われる検査です。

 

MRI検査では、T1強調画像、T2強調画像、拡散強調画像、造影画像を撮影します。これらの所見の組み合わせによって、前立腺癌の診断の精度を上げることができますが、2017年のLancetという雑誌には、経直腸エコーに比べてMRIは前立腺癌を正しく前立腺癌と診断することができた(93% 対 48%)という報告がありました。(The Lancet, 389, 2017

 

また、Prostate Imaging-Reporting and Data System(PIRADS)という指標が作られ、これに基づいて前立腺癌の可能性を議論することが当たり前になってきています。

詳細は割愛させていただきますが、簡単に言ってしまうとPIRADS スコア1は正常、PIRADS スコア2は前立腺肥大症、PIRADS スコア4が1.5㎝未満の前立腺癌、PIRADS スコア5は1.5㎝以上、あるいは被膜を超えて浸潤する前立腺癌を疑うという診断になります。あくまでMRI画像だけからの診断ですので、PIRADS スコア1でも癌が見つかることはありますし。逆にスコア5でも見つからない可能性もあります。

 

どのくらいの正確さが期待できるかというと・・・


グリソンスコアが3+4以上の癌の見つかる確率がPIRADS3では124では225では72との報告があります。逆にPIRADS291%、PIRADS1100%でグリーソン スコア3+3あるいは良性であったため、PIRADSがグリソンスコア3+4以上の“臨床的に意義のある前立腺癌”の検出に優れている可能性があるということです。 ランキングに参加しています。ポチッとお願いします。

前立腺針生検

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【前立腺生検】

現在のところ、前立腺癌の確定診断には前立腺針生検が必須の検査です。

ちょっと痛そうなイメージがあり、敬遠される方も多いと思います。怖いですよね(゚д゚)

 

大きく分けて二つの方法があります。

1.経直腸針生検

2.経会陰針生検

 

1.経直腸針生検

こちらは文字通り直腸越しに針を刺して前立腺組織を採取する方法です。肛門から直腸エコーという親指ほどの太さの超音波端子を挿入し、前立腺を観察しながら針を刺します。

直腸からの穿刺は痛みがほとんどなく、麻酔をかけずに行うことも可能です。

2.経会陰針生検

こちらは肛門から直腸エコーを挿入するところは同じですが、針を会陰部から刺して生検します。会陰部とは、肛門と陰嚢の間の平らなところです。

こちらは痛みが強いため、麻酔をかけて行うのが普通です。

 

癌の検出力に両者の差はみられませんが、生検に伴う感染症は経直腸のほうが多いと報告されています。経直腸ですので、やはりキレイではないのです・・・。

 

生検で針を刺す本数は施設ごとに大きく異なります。


日本泌尿器科学会のガイドラインでは、

「初回生検では辺縁領域を中心とした10-12か所の生検が推奨され(推奨グレードA)、再生検では、尖部や腹側生検を追加した多数か所生検が癌検出率を高める可能性がある(推奨グレードB)」と記載されています。

Ploussardらは2014年の論文で「前立腺体積が大きい患者では12か所生検より21か所生検のほうが癌検出率が有意にすぐれていた」(Ploussard G, et al. Eur Urol. 2014)と報告しています。

 

当院では現在、経直腸で10か所の生検を施行していますが、今後麻酔併用の経会陰生検の導入や、18本程度の多数生検の導入を検討しています。

次回はMRIを活用した標的生検(Target biopsy)についてお話しします。

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前立腺癌 監視療法 Active surveillance

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【リスク分類と治療①】


前回のグリソンスコアはリスク分類にも用いられます。

例えば、グリソンスコアが3+=6であり、かつ、PSA10ng/mL、かつ前立腺癌が左右どちらかに限られている場合は、低リスクあるいは超低リスクとなります。本当はもう少し細かい要素があるのですが、ここでは割愛します。

 

今日は前立腺癌の監視療法(Active surveillanceについてお話しします。

監視療法とは、前立腺癌と診断されても積極的な治療をせずに経過観察をすることです。

ただし注意しなくてはならないのは、定期的に再生検を繰り返す必要があるということです。ただ漫然とPSAの値だけを追っていくのはただの経過観察。そこに生検を組み合わせたものが監視療法です。


なぜPSAだけの経過観察だけではいけないのか・・

それは、PSAがほとんど変わらなくても癌の体積が増えたりグリソンスコアが悪くなることがあるからなのです。PSAだけで経過を見ていると、このような治療対象の患者さんを見逃してしまう恐れがあるのです。

 

グリソンスコアが3+=6で生検で陽性となった数が1-2本の場合、この監視療法の適応となります。

 

グリソンスコアが3+3=6の前立腺癌は比較的おとなしく、しかも癌の容量が少なければ経過をみられるのではないか? というのが監視療法のコンセプトです。

現在もヨーロッパを中心に大規模な観察研究が進行しています。日本もこの研究に参加しており、患者さんを登録しています。

 

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監視療法について詳しく知りたい方は、右の問い合わせフォームからお問い合わせください。




前立腺癌の悪性度

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Gleason score(グリソンスコア)というものがあります。

前立腺針生検を受けられた方は聞いたことがあると思います。

前立腺癌の悪性度を表す点数です。前立腺癌の顔つきとも言えます。

良さそうな顔つきの癌・・・悪そうな顔つきの癌・・・

 

実は細胞の分化度を判断しているのですが、分化度の低いものは悪性度が強く、分化度の高いものは悪性度が低いと判断します。

「あなたの前立腺癌のグリソンスコアは3+4です。」

 

 

こんな風に説明を受けます。

割合の高いものを先に書くので、3+43の成分が多く、次に4の成分が多い、という意味です。


Epstein.JJ.et al:Am.J.Surg.Pathol.29(9):12281242.2005より改変


グリソンスコアは

3+3=6 (グループ1)

3+4=7 (グループ2)

4+3=7 (グループ3

4+4=8 (グループ4)

3+5=8 (グループ4)

5+3=8 (グループ4)

4+5=9 (グループ5)

5+4=9 (グループ5)

5+5=10(グループ5)


のように割合によって分類されますが、同じ7でも3+44+3は異なるので、最近ではカッコ内に示したグループ分類が使われるようになっています。


このグリソンスコアは前立腺癌のリスク分類の因子になっており、PSAの値とともに治療方針に大きな影響を与えます。現在のところ針生検をしないでグリソンスコアを知る方法はありません。


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プロフィール

まさき

Author:まさき
泌尿器科医のヒトリゴト 
へようこそ

がん診療拠点病院(東京都品川区)の前立腺センター長が、がん治療、その他、気の向くままにつぶやきます
自分の頭の整理も兼ねて・・・
あくまで個人的見解です

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